東京マルイMWS でここまでできる!オルガエアソフトによる MWSコンプリート 製作
大手エアガンメーカーのM4ガスブロシリーズの中では比較的後発となる 東京マルイMWS 。ガスブローバックの長物といえば激しいリコイルはもちろんのこと、トリガー・ハンマーの構造やバッファー周りのリアリティも魅力の1つ。そんなカテゴリにおいて東京マルイは敢えてZシステムなるトリガーボックスを開発するなど、リアリティよりも動作性や耐久性を優先させた独自路線のM4ガスブロを展開させた。
これは後発メーカーの利点を活かした結果であるとも言える。日本の低いガス圧においても高いポテンシャルを持つガスブロM4とするため、また既存のガスブロM4では耐久性の面で頻繁に必要となるメンテナンスや消耗パーツ交換を減らすためのアイデアが形になったものだ。そのため 東京マルイMWS はいまや日本国内のみならず世界的にファンが増え、サードパーティー製パーツは数えきれないほどの数に達している。
そんな 東京マルイMWS はオルガエアソフトでもカスタムベースとして注力しており、弊社のエンジニアが1本ずつ組上げた MWSコンプリート はORGA WEB SHOPでも1つのカテゴリとして常にラインナップを充実させている。今回は、そんなオルガエアソフトが製作する MWSコンプリート の内容について紹介しよう。
ORGAのMWSコンプリートはフルコンプリートが基本
オルガエアソフトで製作している MWSコンプリート は、外装パーツだけでなく内部パーツも含めてカスタムパーツをフルに盛り込んだモデルとなっている。稀に、東京マルイ純正パーツをベースとしたコンプリートカスタムを製作する場合もあるが、基本的にはボルトキャリアやトリガーボックスなども自社製パーツやサードパーティー製パーツを採用している。
ボルトキャリアASSY
オルガエアソフトでは 東京マルイMWS 用のボルトキャリアをカスタムパーツとして販売していることもあり、 MWSコンプリート にもカスタム内容に合わせてアルミまたはスチールのボルトキャリアを使用している。実メーカーのロゴをリアル刻印しているほか、製作する MWSコンプリート に合わせてボルトキャリアへの刻印を特注で依頼する場合もある。先日製作したばかりのGEISSELE SUPER DUTYモデルも、REBCG刻印を入れた特注品だ。
また、ボルトキャリアにセットするノズルはオルガ製のFRAノズルを使用。内部のフローバルブの位置を可変することでパワー調整が可能で、インドアフィールドのレギュレーションに合わせて初速を下げたり、涼しい季節にブローバック側にパワーを振ることができ、ガスブロ1本であらゆるフィールド・環境に対応できる優れものだ。
MWSコンプリート のパワー調整やホップ調整については別途マニュアルを用意しているのでそちらをご覧頂きたい。
※モデルによっては東京マルイ純正ボルトキャリアを使用している場合もございます。 MWSコンプリート で使用しているパーツについては各商品ページにてご確認ください。
レシーバーキット
オルガエアソフトで MWSコンプリート を製作するタイミングは主に、サードパーティー製MWSレシーバーキットが新発売された時が多い。ガスブロのシステムとして非常に優れているZシステムだが、それぞれサードパーティー製パーツを組み合わせるとなるとやはりパーツごとに擦り合わせなど調整が必要となってくる。
特にレシーバーは、外装パーツに見えて実際のところは各パーツを連結する骨格とも言える重要なパーツである。オルガエアソフトでは性能に直結してくるパーツについてはメーカー・モデルによるクセを熟知しておけるよう、極力1本はコンプリートを作るようにしている。パーツごとの良し悪しやカスタムの際に注意すべきポイントを洗い出しつつ、長年蓄積したノウハウと組み合わせて最良のセッティングを導き出している。
また、場合によっては店内や代理店にある1点物のキットを、市場ニーズに合わせたモデルに変換して製作することもある。その際も、コーティングの厚みが変わった場合はどう加工するか?パーツの相性は良いか?相性が悪くても調整でピッタリ位置合わせできるか?など試行錯誤して最善の状態を作り出している。
単純にパーツを組み合わせるだけのパズルの様なものではなく、プロショップとして製品の最適解を常に持つためにも、コンプリート製作はオルガとしてなくてなはならないカテゴリーなのだ。
ORGA MWS用アルミアウターバレル
MWSコンプリート のもう1つの肝はアウターバレルと言えるだろう。 東京マルイMWS の純正アウターバレルは、レシーバーと連結するバレルナット周りが独自規格となっている部分があり、ハンドガードのみを交換する際に汎用性のバレルナットだけではアウターバレルの固定ができない。そのためバレルガイドが必須となる。
しかし、ORGA MWS用アルミアウターバレルは、そのバレルガイドがなくてもトイガンピッチのバレルナットのみで固定できる設計となっている。
長さは7.5インチ~14.5インチまで揃っており、カスタムのみならずコンプリート製作にも重宝するためORGA MWSコンプリート でも使用キットにアウターバレルが含まれない限りは基本的にORGA製アルミアウターバレルを使用している。
東京マルイMWS のポテンシャルを引き出すインナーバレル
東京マルイMWS の発売初期から、オルガエアソフトでは自社の強みの1つであるインナーバレルをMWS用に開発し販売を続けている。オルガエアソフトは、スプリングやシリンダーによってパワーを上げやすい電動ガンやトレポンにおいてはワイドボアバレル(ルーズバレル)を使用しいわゆる流速カスタムを推奨しているが、 東京マルイMWS についてはガス放出量のアップは燃費の悪化やマガジンの冷えやすさなどデメリットが大きいと考え、寧ろ純正よりも若干タイトな内径6.05mmのインナーバレル設計としている。これにより、純正よりも短いバレルレングスのコンプリートであっても初速が下がりにくく、様々なカスタムに対応しやすくなる。
オルガエアソフト製作の MWSコンプリート はこのORGA LEX05インナーバレルを使用し、マルイ純正チャンバーパッキンとオルガ製WIDE HOPテンショナーを組み合わせた集弾性カスタムを行っている。
※東京マルイ純正チャンバーパッキンは入手困難なため、今後サードパーティー製パッキンに変更する可能性があります。各モデルに使用したチャンバーパッキンについては商品ページの「使用パーツ」をご覧ください。
オルガの 東京マルイMWS コンプリートは1本モノ
オルガエアソフトの MWSコンプリート は、製作タイミングがレシーバーキットやパーツの入荷時に限られることが多く基本的には1本モノで、再販されることはほぼない。もちろんキットなどを指定して個別に製作依頼をして頂くことも可能だが、希望のパーツが在庫切れの場合は再販まで待ったり代わりのパーツに差し替えるなどもあり得るため、コンプリートが理想的なパーツ構成であったらすぐにでも入手して頂きたい。
また、モデルによってはキットとして存在しないものを刻印とセラコートで特注している場合もある。個別に製作依頼される場合は外注による施工期間が発生するため、特殊な刻印やカラーリングのコンプリートモデルに心惹かれた場合はなおのこと即入手して頂くことがオススメだ。